シンガポール人の人柄

グローバル化が進む

シンガポールは、その大半を中国系の人が占めている国家です。
貿易港としての立場が影響してきたように、ビジネスということを重視する国であり、公用語は英語を中心としています。
そのため、中国的な国民性も持っていますが、もっと先進性を持っており、複合多民族国家として、グローバル化が進められているといっていいでしょう。

国民性的にも、戦略的な開発を展開できるだけの広い視野があり、移民を受け入れるだけの度量があります。
逆に考えれば、それだけ移民を受け入れたりしながら開発政策を進めなければ、自国資源の乏しさから、国を維持することができないといえるでしょう。
そのため、生産的事業よりも、ITや金融に関しての事業展開が大きくなっていっているのです。

シンガポールの人に見えるキアスという言葉

シンガポールの人柄を表すのに、キアスという言葉があります。
まけたり失敗したりするのが怖いという意味があります。
これは、絶対に負けたくないということでもあり、さらに人より得をしたいということにつながっていくのです。

たとえば、何かはやりのものがあるとします。
日本人であれば、いいものだから並んでもほしいと思うでしょう。
ですが、シンガポール人では、根本的な考え方がちがうのです。

シンガポール人の場合には、皆が欲しがっているものが良いものだからというわけではなく、自分だけが手に入れそこなってたまるものかと思うのです。
つまり、競争心だけが先行していくといえるでしょう。
並んでいる人がいれば、自分だけ損してたまるかと並んだりするのです。

得したいというところでは、おまけというものにとても執着します。
必要がなくても、おまけで付いてくるものがもらえるのであれば、大量購入したりするのです。
自分だけもらえなかったりするのは、ありえないことだからでしょう。

ちょっと大阪の気質に近いものがありますが、とにかく安く買いたがります。
どんなものでも、その価値がどうであれ、少しでも値引きしてもらいやすくしたいのです。

だからこそ、人のものの値段をよく聞きます。
得をした感覚に浸りたいのか、自分ならいくらにするということもよく言うのです。
そのため、ただのものは何でももらったりするので、使う分だけ取ってくださいと注意書きが書かれたものがたくさんあります。

競争の裏にある急速な発展

キアスという言葉には、熾烈な競争という意味が隠れています。
実力主義の社会であり、能力がなければシンガポールでは生き残ることはできません。

小学校の成績で一生が決まるとまで言われており、常に能力を身につけていかなければいけないのです。
これは国家戦略でもあり、自国に資源が乏しいシンガポール急速な発展を遂げていくためには、なくてはならない考え方であったともいえるのです。